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中学のとき、T君というちょっと変わった、それでいてすんげー頭のいい友達がいた。実際成績は良かったが、そのことで有名というよりむしろ変な奴で有名という感じで、ラノベに出てくるチート気味な先輩みたいなキャラだった。あとちん毛が剛毛で有名だった。
T君は電子工作が得意で、初めて見せてもらったのはゲルマニウムラジオだった。今の若い子がそんな遊びをしたことがあるかはしらないけど、アンテナの電線を5mも貼れば、電池なんかなくたってAMラジオをイヤホンで聞くことはできるのだ。そんなこと知らなかったので、すごく感動した。僕もハンダゴテを買ってきて、教わって作った。自分で作った電池がいらないラジオ(ただしアンテナ5m)でラジオの音が聞こえてきたときは改めて感動した。
まぁそんなものは簡単な回路だし、本でも見れば中学生なら作るのはたやすいのだけど。彼は多分もっと深いところまで理解してやってた。なんか色々作ってた。教わっていくつか電子工作を僕もやった。ただ、彼は電子回路よりもプログラミングが得意だったので、興味はそちらに移っていった。僕も小学生当時から本を片手にMSXにせっせとプログラムを打ち込んではゲームして遊んでた根暗なガキだったのだが、彼はその面で、僕を圧倒していた。
彼は自宅の98(NECのね。Win98じゃないよ!)で自作のテトリスを作って僕に見せてくれた。テトリスは初代ゲームボーイでブレイクしたこともあってすっかりメジャーになったゲームだったが、同い年の中学生がサクッと作ってしまったことに激しくショックを受けた。僕はMSXしか持っていなくて、98なんて夢のまた夢、買えるわけもない。彼からドットインパクトプリンタに印刷したプログラムリストをもらって、せっせとMSXに打ち込んだ。もちろんそのままじゃうまく動かないから、試行錯誤して彼の教えをこいながら、やいのやいの言って移植をやった。もぉ目をキラキラさせてたと思うw 魚の腐ったような目でPCに向かう今の僕とはほんと大違いだ。
なんとか移植はできた、しかし動作が遅すぎて残念ながらまともには動かない。当時最新鋭の98と、Z80のMSXでは性能が比較にならない。僕はがっかりしてたんだけど。彼「んじゃー、マシン語にしようか」言うなり、Z80のマシン語をガリガリノートに書きだしたw いわゆるハンドアセンブルだが、当時の僕のレベルでは彼が何をやっているのかよくわからなかった。アセンブラの存在は知っていたが、それは遠い遠い夢の世界のお話のように思っていたのだ。ここでまた、僕は改めて度肝を抜かれた。
テトリスは早くなった。なんかアホみたいに早くなったが、結局うまく動かなかった。いわゆるバグってた。途中で飽きたんだと思う、結局完成しなかった。アセンブラが入ってきた時点で僕にはついていけなかったし、まぁいつまでもそんなことしてられなかったってのもかるかもしれないけど。
その後彼との付き合いがどうなったのか正直あんまり覚えていない。クラスが別れて疎遠になったのかもしれないし、世界の違いに打ちのめされて付き合いを辞めてしまったのかもしれない。中学を出てどこの高校に行ったのかもしらない(多分公立の進学校だと思うけど)し、もちろん今どこで何をしてるのかも知らない。
でもまぁ、その当時の憧れる気持ちってのは僕の中にはずーっと残ってた。今でも残ってると思う。当時はプログラミング雑誌とかあって、中高生なんかもガンガンゲームとか投稿してた。僕は自分のレベルの低さがその頃から悔しかった(そして今もそんなに変わっていないw) 好きな奴は若いころからズブズブに、泥のようにやってんだよね。プログラミング。今はどうか知らないけど。
今はコンピュータの世界も多様化しまくって、いいPCもいいソフトも簡単に手に入る時代になった。逆に、勉強するには何から手をつけるのがいいのか非常にわかりにくいようになった。昔のコンピューターにあった箱庭感はすっかり失われた。そのかわりすごく高度なものが簡単に手に入るようになった。学ぶ上でどちらが都合がいいのかはよくわからないけど。
なんかふと思い出したから書いてみたけど全然うまくまとまらないw 今頃彼どうしてるのかなー。
まぁ、若いうちは楽しくやりましょうという話。 おっさんになってからもね。 PR |
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